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当時 父はお役所に勤め 転勤も多く
朝暗いうちに出かけ 夜遅く帰る日々
父に会う日もないような生活の中で
たまに 出かける姿はとても素敵でした
キナリ色の麻のスーツにキナリ色の麻のソフト帽白い革靴
皮のカバンを持ち出かける姿は幼いながら魅力的でした
夜遅く帰る田舎道は真っ暗だったことでしように
どうやって蛍を捕まえて持ってきてくれたのかなあと今も不思議
聞くこともないままに、父も母も妹も
みんな逝きました。
たぶん 父は小さい妹と小さい私が
喜ぶところをが、さぞ 見たかったことでしょうね

その心かわかるのです
     
今なら 父の愛情が痛いほどに感じられ
母の優しさとともに いい両親であつたなあ
しみじみと懐かしく思い出すのです
親孝行などすることもなく
ありがとう ありがとうといっていきました
私は 今 やっとありがとうと心で言うのです
親の愛の深さに泣きます
なまんだぶなまんだぶ手を合わす

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